発達障害は兄弟間に出やすいのでしょうか?

      2015/08/17

発達障害は遺伝かどうかということは、不明であるためにたくさんの憶測を呼び、そのために苦しんでいる人がたくさんいる問題です。子供に何か疾患があった場合、親は必ず自分を責めます。

しかも、遺伝だということになると、「何も知らずに産んでごめん」と将来を悲観してしまうことになりかねません。

遺伝の問題は、大変デリケートな問題です。

 

発達障害は兄弟間に出る?

発達障害は兄弟で症状が出る確率が高いという説もあります。

これも、一概にそうとは言えません。

双子だと高いという説もありますが、なにしろ双子で発達障害である、というデータがたくさんはないので、断定はできません。

あくまで可能性の一部としてあるだけで、実証を待っている段階です。

兄弟に多い確率と言っても、発達障害は「超男性脳」といわれることもあるくらい男性脳の特性(こだわり、システム化など)が強烈に出る特徴もあります。なので、男性に特に多く出やすいといわれているのでしょうが、この関係もはっきりとはわかっていません。

兄はそうだが弟はそうではない、あるいは逆、ということはよくあることです。兄弟と発達障害の関係は、まだよくわかっていません。

女性にも出ているのでしょうが、男性が「必ず就職」というイメージを持っているのに反して、女性の場合は「女の子は嫁に行けばそれでよし」という一昔前の感覚がまだ残っている環境もあります。なので、社会に不適合をおこしてもあまり問題と見られないこともあり、数に出にくい一面はあるかもしれません。

 

発達障害は遺伝するのか・その可能性

大人の発達障害でお悩みのあなたは、きっと「発達障害=遺伝」説を聞いたことがあるでしょう。

あなたに変わり者の家族はいますか?

親族が多ければ、変わり者の一人や二人、誰でも親戚の中にいて当然です。

ですが、例えば、発達障害と認定されている親族はいますか?

いたとしてもわずかだと思います。発達障害は、平成17年に「発達障害者支援法」が思考されてから認知された障害だからです。

障害そのものは昔からあったにせよ、発達障害の認定は最近です。

発達障害先進国といわれるアメリカやイギリスさえ、有効な「発達障害=遺伝」の実証はされていません。

発達障害は脳の機能障害とされています。

脳の機能障害は遺伝するのかどうかはまだ解明されていません。

ただ、家族だったら、性格的に似るところは多かれ少なかれあるでしょう。よく似た行動をとれば「遺伝」という話になってしまいますから、精神障害や知的障害をすぐ「遺伝」と片づけたがる人がいるのも納得はできます。

ですが、解明されていないのは事実なので、研究者の発表を待ちたいものです。

発達障害と遺伝・なぜ遺伝と言うことは危険なのか

大人の発達障害のあなたの家族は、きっとあなたに発症した発達障害を大変気にしていると思います。受け入れてくれている人と受け入れてくれない人もいるかもしれませんが、受容にかかわらず、「なぜこんなことに…」という気持ちはあるかと思います。

「遺伝」説は、家族の心をとても傷つけます。父親が発達障害だったから、自分は結婚しても子供を産まない、という娘、自分が発達障害だから結婚が怖いと思う男女、夫が発達障害だから子供の発症を考えると出産はしない、と決断する妻…「発達障害=遺伝」説は、もちろん今の段階では否定も肯定もされません。

ですが、あたかもそうであるかのように独り歩きしている感があります。

風評被害にならないうちに、一刻も早い解明を願いましょう。

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